団体概要

メータオ・クリニック支援の会(JAM)概要

団体名 NPO法人 メータオ・クリニック支援の会
英語名 Japan Association for Mae Tao Clinic(JAM)
郵便物送付先

〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸 1-1 東京ボランティア・市民活動センターメールボックスNo.52

※郵便物の受取のみ。また宅配便の受取は行っていません。

設立年月日 2008年3月17日
電話・FAX (連絡は全て下記へのメールをお願いします)
連絡先 support@japanmaetao.org
定款 NPO法人メータオ・クリニック支援の会 定款
代表理事 小林 潤 (琉球大学医学部教授)
理事 秋山 剛 松林 由佳
監事 新城 正紀
活動報告・会計報告

2019年度活動報告 / 2019年度会計報告
2020年度活動報告 / 2020年度会計報告
2021年度活動報告    / 2021年度会計報告
2022年度活動報告 / 2022年度会計報告

2023年度活動報告 / 2023年度会計報告

会員数 (2024年12月31日現在)

正会員 16名
賛助会員 71名
法人会員 4団体

 


代表挨拶

JAMは設立から16年が経ちました。長くにわたって活動が続いていることは、素晴らしいことであり、且つ悲しいことでもあります。実に多くの会員様の絶え間ない支援、ボランティアで活動を続けているスタッフに感謝の念が絶えません。NPO法人として、スタッフの雇用経費は他の法人として比較すると極めて少なく、ご支援の多くを現場に届けてきたと自負しています。ボランティアとして、金銭的なインセンティブは一切なしに16年間つづけてきてくれているスタッフもいます。これは何によるものなのかは明確ではありませんが、私自身と照らしあわせると、二つのことはあると考えられます。まずメータオクリニックという目に見える場所があり、そこに明らかに世界から取り残された脆弱性の強い難民・移民の患者さんが絶え間なくいるということです。ボランティアとして働くことは、それは間接的であれ人の命を救っている、子供の希望をつなげていることになることは実感できるからです。タイ・ミャンマー国境においては確実に支援を難民・移民にとどけることができる少ないNGOとしてJAMも認められています。もう一つはJAMに、ウエットな関係の仲間がいることです。私自身はJAM以外にも多くの事業や団体の運営に振り回されていますが、JAMの仲間と顔を合わせることは、大変嬉しいことですでに生活の一部いなっているといえます。家庭の事情等で一度ボランティア活動から離れても、イベント等には顔をだしてくれる方も多く、その再開は純粋にうれしいことです。 

 

JAMが16年つづいていて悲しいということは、難民の人が絶え間なく存在し、その弱性は日々悪化していて支援を止めることができないからです。2011年にミャンマー政府の民主化への移行が行われたときは、難民の帰国が進み、数年でJAMの支援をすることもなくなると考えていました。しかしながら、この5年間で新型コロナ感染症のパンデミック、軍事クーデター後の内戦、大規模地震と絶え間なく難民を増加させる出来事ことが頻発しておりますます。さらに今年にはいってトランプドクトリンの影響で米国開発庁の支援が打ち切られ、メラキャンプ内のクリニックの閉鎖にいたりました。このような中、メータオクリニックの必要性は増加しています。シンシア先生も高齢の域にはいり、時に大変つかれた表情もうかがえます。60歳を超えた私が代表理事として活動できなくなった後にJAMもだれかに継いでもらわないとならない、とまで考えるようになっています。

 

このような中、新しい動きもあります。2400キロメーターあるタイとミャンマー国境のあらゆるところで難民移民が押し寄せており、タイの保健医療システムを圧迫しているなかで、メータオクリックのあるメーソットを一つのモデル化しようタイ保健省が考えているとのことです。メータオクリニックは未だにタイに登録された正式な医療機関ではありませんが、国境地域の難民・移民の命をつなぐ重要な機関としてタイ政府が位置づけていると想定しました。もしかしたら、世界中にある難民・移民がおしよせている国境地域において、保健医療をとどけるためのモデルになるかもしれません。我々の活動が、他の国境地域に活かせるかもしれないということです。

 

今後とも皆様のご支援を確実にとどけられるように努力を惜しまないつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

2025年6月6日

JAM代表理事・琉球大学医学部教授 小林潤

ミャンマーを国名として表記することについて

メータオクリニック支援の会では、今まで ミャンマー/ビルマと国名を二つを同時に書くことでしめしてきましたが、今後ミャンマーとだけ記載することとする。現在国際連合、ASEANをはじめとした多くの国際機関が公式名称として「ミャンマー」を採用している。またミャンマーは民族的意味会いとしても多民族を示し、ビルマ族という特定の民族をささない。

 

一方ミャンマーは1989年に当時の軍事政権が国名をビルマからミャンマーに変更したことが名称の由来となっている。これから35年がたち、ミャンマーの呼び方が軍政を指すものではなく、比較的多くの国民にも使用されている。特に若年層においてこの呼び方に違和感がないものも増えている。JAMは、メータオクリニックと同じく特定の政治的意思はなく人権保護と弱者救済を主眼にしており、ミャンマーを国名として使用において政治的な意向はない。